大阪&日本を代表するサウンド・システム・クルー、MIGHTY JAM ROCK所属のアーティスト集団、JUMBO MAATCH、BOXER KIDとのJTBの一員として活躍、2000年から現在まで毎年アルバム・リリースを継続、ソロとしても活動とすると同時に自身のレーベル〈BACK YAARDIE〉を運営、プロデューサーとしても精力的に活動し続けるTAKAFINもDRAGON TURBO「わすれておしまい」を現在に歌い続けている。

TAKAFIN 「間違いなく『レジェンド』と呼べる人ですね、DRAGON TURBOさんは」ー。

 もう10年ぐらい前になるんですけど、アコースティックをレゲエに取り入れていこうと、それまでのJUMBO MAATCH+BOXER KID+TAKAFINのゴリゴリなダンスホールではなく、ソロとしてそれとは別に「聴かせるレゲエ」を始めることにしたんですよ。その時に一緒に演ることにしたギターのRYO-FUとドラムのKICKERMAN HIROSHIと「カヴァー曲を演ろう」と話してすぐに決まったのが「わすれておしまい」でした。

 カヴァー曲を演ることにしたのは、まだその時には自分にそんなに聴かせるレゲエの楽曲が少なかったのもあったんです。かと言って、いきなり自分がジャマイカのレゲエのカヴァー、英語の曲を歌うのは少し難しいのもありましたし、好きな長渕剛の曲をレゲエ・アレンジにするのも難しいところもあるなぁとも思ったりしたんですけど、DRAGON TURBOさんの「わすれておしまい」もレゲエでしたし、自分の中にはなかったスタイルやったのもあって取り入れてみようと思ったんです。

 そうですね、自分もそれまでずっと「わすれておしまい」はDRAGON TURBOさんの曲やと思ってました。だから、それがカヴァーだったと知ってからはずっとなんでこの曲をDRAGON TURBOさんはカヴァーされたんやろ、もともとオリジナルのケン田村さんのお知り合いなのかな、とか気になっていました。ああ、ブギーさん(BOOGIE MAN)が語っているんですね、いや、そんな話だったとは(笑)。

 いや、自分は一度もDRAGON TURBOさんにお会いしたりお話したことはないです、世代的にも少し上やったりしましたし。自分がDRAGON TURBOさんの「わすれておしまい」をいつに初めて知ったのもよく覚えてはいないです。

 実際にDRAGON TURBOさんが歌われているのを見たのも一度だけでした。高校の時やったんですけど、もうその頃にはレゲエを聴いてましたけど、大阪の茨木に美沢ランドっていうボーリング場の施設の一角にクラブみたいなスペースができて、そこに東京からタクシー・ハイファイがサウンド・システムを持って来てイヴェントをするのを見に行ったんです。ちょうど「PACHINCO MAN」がヒットしていた頃で、それにブギーさんも出ると知って、「『PACHINCO MAN』のBOOGIE MANが来る」ってジャンボ(JUMBO MAATCH)とかを誘って原チャリで行ったんです。茨木は吹田の隣町ですから、そうですね、ジャンボは地元の吹田の同級生です。

 で、その時にブレイン・ウォッシュ・クルーも出ていて、ブギーさんもですけど、DRAGON TURBOさんもそこに居てはったって感じです。当時はブギーさんとセットのイメージでブギーさんを通じてDRAGON TURBOさんを知るって感じだったと思います。ブギーさんは「PACHINCO MAN」がありましたけど、DRAGON TURBOさんはそこまで誰もが知っている人という感じではなかったと思います。

 ですから、DRAGON TURBOさんに関してはそれからは音源、楽曲を通じてずっと聴いていた感じですね。それまでDeeJayの曲ばかりをよく聴いていたのもあって、「こんなシンガーがいるのか」と思ったりしていましたね。その優しい歌声とか、優しくリディムに乗って歌われる感じとかに。その声は勿論ですけど、そのメロディと言うか、独特な歌い回しみたいなのにも惹かれた感じでしたね。「わすれておしまい」もそのDRAGON TURBOさんの歌になっていたからずっとDRAGON TURBOさんのオリジナルだと思っていたのもあったと思います。

 それがずっと自分の中に残っていて、記憶の中にあって、それで「わすれておしまい」を自分でもカヴァーすることにしたんです、聴いていた当時に自分が歌うことになるとは思ってはいなかったですけどね。

 昨年に大阪のビルボード・ライブで自分の単独公演を演らして頂いた時にゲストでリョー君(RYO the SKYWALKER)にも出てもらって、もともとリョー君とはお互いのコンビ曲があるんですけど、リョー君も「わすれておしまい」を歌っていますし、それなら一緒に演りたいなって思ったんですよね。特別な機会でしたし、お客さんも喜んでくれるかなって。

 今まで色々なカヴァー曲を歌っていますけど、今でも自分の中で一番しっくりくるのが「わすれておしまい」なんですよね。色々と権利関係とかもあるとは思うんですけど、いつかはちゃんとレコーディングしてリリースできたらと思ってます。もうすぐにできますから、もう一番仕上がってますから(笑)。

 そうですね、ライヴで歌う時はいつも「カヴァー曲です」とは言ってますけど、もしかしたら自分のオリジナルと思っている人もいるのかもしれないですね。でも、自分の「わすれておしまい」を通じてDRAGON TURBOさんの「わすれておしまい」やDRAGON TURBOさんのことも知ってもらえたらいいと思いますね。

 自分も中学の時にTHE BOOMが好きだったんですけど、そのライヴを観に行った時にBOB MARLEYの「Waiting In Vain」のカヴァーを演っているのを聴いたのが衝撃で、それのオリジナルを探そうとしていたらそれが収録された『THE LEGEND』のカセットを姉が持ってて聴くようになったのがレゲエとの出会いやったりしているんで、そんなふうにつながっていってもらえたらとは思いますね。

 もう「わすれておしまい」もDRAGON TURBOさんの曲としてリリースされて20年以上経ってますけど、こうした名曲やアーティストがいたことを知って欲しいですね。そうですね、間違いなく「レジェンド」と呼べる人ですね、DRAGON TURBOさんは

 

取材 : 7月12日・大阪 / BACK YAARDIEスタジオ
テキスト : 八幡浩司 / 24×7 RECORDS

TAKAFIN
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