ともだちのフリして聞いてみた

第四回 RYO the SKYWALKER編 往復書簡!

 不定期連載企画の第4回。今回はRYO the SKYWALKER。説明不要のレゲエDJです。


 RYO the SKYWALKERとは、ライヴやイヴェントの場で挨拶をさせて頂くぐらいの関係です。これまでの連載で登場頂いた3名は、確かに「ともだち」とは呼べないにしても、雑誌のインタヴューや会食等である程度の時間を共有させて頂いてましたけど、RYO the SKYWALKERとはそうした機会もこれまでにゼロ。長年ずっとそう。全く「ともだち」ではありません。


 勿論、デビュー以来全ての作品を耳にしていますし、ライヴも何度も観てきているので、アーティストとしてはよく知っているつもりですが、それ以上でもそれ以下でもない関係です。まっ、ほとんどの日本人のアーティストさん達や関係者さんとはそういう関係だったりもします。別にRYO the SKYWALKERに限ったコトではありません、念のため。なので、そうした挨拶程度の関係を利用したリアルに「ともだちのフリ」して、話を聞いてみることにしました。


 今回のテーマは「ガナる」です。少し伝わりにくいかもしれませんが、レゲエDJ特有のガラガラ声のコトをテーマに話してみることにしました。ある意味、RYO the SKYWALKERが日本のシーンを代表する「ガナる」DJでもあるので、そのコトをテーマとしてみることにしました。で、会話は前回のMURASAKI画伯の時に続いて、今回もtwitterのダイレクト・メール機能を使って「往復書簡」として実施しました。


 なぜか? それはRYO the SKYWALKERが喋れない状況にあったからです。今回のテーマがシュールとか嫌味に伝わるのは避けたいところですけど、RYO the SKYWALKERは喉のポリープを摘出する手術を受けて、術後一週間は声を出せない=話してはいけない状況=入院中にありました。今回の「往復書簡」はその術後の翌々日に実施させて頂きました。


 勿論、「入院中にこんなコトしていいのか?」と何度もRYO the SKYWALKERが所属する〈BUSH HUNTER〉に確認は取りましたけど、「全然大丈夫。喋れない以外は本人健康ですので」とのこと。ただ、「途中で診察とかもあるので一時間ぐらいで終了して下さい」と言われて「了解しました。とりあえず、様子を見て臨機応変にいきましょう」と。


 で、結局は4時間半・・・。ええ、途中でゲストも登場したり、診察による中断もありましたが、MURASAKI画伯の時と同様に今回も長時間に及びました。前回に思って、今回で確信したのは、「往復書簡」は難しい、ということ。オン・タイムでサクサクとお互いにやり取りするのはなかなか大変です。で、分かったことは、それゆえに面白いというコト。次に相手が何と返してくるかを想像して待つ時間は緊張もしますが、かなり楽しみ。


RYO the SKYWALKER RYO the SKYWALKERはさすがにDJだけに言葉に対しての感覚が敏感で鋭角でした。会話の転換力も独特で、「えっ、何を言おうとしている?」と追いかけつつ、次の言葉を想像して待つのはまるでゲームをやっているようでした。想像力のゲーム。あれだけの長時間をずっと集中して続けられたのもそのゲームの面白さから。お互いの次の言葉を待っている数分間の「沈黙」に面白さが凝縮ですが、ゆえに終わったら「あー、疲れたー」。面白疲れ。


 その「往復書簡」と言うか、「会話」と言うか、「やりとり」を以下にドーンと掲載しておきます。是非ご確認ヨロシクです。で、お断りですが、自分がRYO the SKYWALKERのコトを「RYO君」と表現していますが、実際にはそう呼べる関係ではありません。ただ、一度の文字数が制限されているtwitterの性質上、短く表現するためにそう表現しただけです。途中で「(続く)」と出てくるのも一度の文字量を超えてしまうコトを意味しています。また、敢えて失礼な部分箇所も多々あります。ウザく思われる皆さんには謝罪をしておきます。勿論、RYO the SKYWALKER本人にも。大変申し訳ございません。


 自分は今回のやりとりを通じて、RYO the SKYWALKERに確認してみたかったコト、それは「ガナる」だけではなく、アーティストとしての思考的な部分ですけど、それを確認できてスッキリです。少し自分の中で思っていたイメージと違っていた部分もありました。それを理解できました。この「往復書簡」を終えて、作品を聴き直してみましたけど、少し自分の中での伝わり方も変わりました。勿論、もっと確認してみたいコトもあります。でも、それは次回に今度はもう少しともだちのフリして直接話し合ってみたいと思います。


 お付き合い頂いたRYO the SKYWALKERに感謝を。間もなくの活動再開、制作中の新作アルバムの登場を楽しみにしています。



check 1、2、えー、準備よろしいでしょうか?



はーい。大丈夫で〜す! ちなみに「こんなん裏でやってまーす」的なことは表でつぶやいてもいいんでしょうか??



いいですよ(笑)。元気そうで安心しました。今回は療養中のところをスイマセン。



とんでもないです。よろしくお願いします ^^



今回はポリープを手術したそうですが、やはり長年の喉への疲労が蓄積されていた感じですか?



はじめは自分でもそんなに自覚がなかったんですが、大阪のVADER、セレクターのRODEMが同じように病院にかかり、治療したところすごく声がよくなったと。(続く)


それもあって、周りの仲間(MJRたち)に「診てもらったほうがいい」と言われまして。「半年か一年ぐらい、声がこもってるぞ」と、「昔のほうが高音もパーンと出てた」と、珍しく真剣に言われまして(笑)(続く)
※MJR=MIGHTY JAM ROCK


同じ病院で診てもらったところ、見事にポリープと、水がたまる腫瘍みたいなものが、声帯上に出来てまして、一番ライブの少ないこの時期に手術してしまおうと、思い立ちました。


八幡さんメルアドを頂いてもいいですか? ちなみで写真送ります。


(メルアド送信)
※メールで手術前と後の喉の超リアルなどアップ写真を受信・・。初めてポリープを単語ではなくてカタチで見て「ゲっ・・」


みなさん職業病なんですね。えー、ずっと以前にどこかの公演の後に、RYO君から「やっと(声を)ガナれるようになりました」と言われたのを強く記憶しています。(続く)


ガナると言うのは意図的に声質を変えることだとも思うのですが、DJを始めた時からガナることを意識してきましたか?、また、自分として理想とする自分の声はありましたか?


実際NG HEADが元祖だと思っていて、自分もNGに憧れて始めた部分はあります。 で、初期の頃は(録音物聴けばわかるんですが)もっと甲高いかんじで、自分でも「う〜ん」という部分もありつつ、あとやっぱりどうしても「NG HEAD に似てるよね」と言われだすと、ある種、憧れてたものの(続く)



自分らしくもっとできないかな、と。その辺は「レゲエ」だったおかげで「オリジナリティー」ないとダメ!てのが前提にあったもんですから、それじゃいかんな、と。徐々に自分の素声を混ぜる、というか足していって、だんだん調整できていったようなかんじです。(続く)



でも結局はテクニックというより場数で出来ていったところはあります。



場数という意味では,例えばバンドのヴォーカルであれば、ライヴとは別に日々のバンド練習で声を鍛えていけると想像出来ますが、レゲエDJの場合はダンスやライヴの本番以外にどのように鍛えていたりするのでしょうか?


RYO the SKYWALKER

最近は大阪でも、若いDJの子が、カラオケボックスみたいな練習スタジオに行って一人でリハというか練習をよくやってるみたいですが、自分たちはもう営業の本番とダブなどの録音が「場数」でしたね。(続く)


お客がゼロでもやってましたんで、結局同じようなことかもしれませんが、お金を払って観てもらってる、という緊張感にはかなり鍛えられたと思います。


確かに、お金が発生した時点で責任感が発生しますね。それは練習では済みませんし,緊張感も生まれますよね。RYO君はNG HEADを手本にガナることを始めたわけですけど、このガナるのはある意味レゲエの特徴でもあり、一般の人にはその理由が理解し切れない部分かなとも思います(続く)


で、「なぜレゲエDJはガナるのですか?、ガナる必要があるのですか?」と質問された場合、RYO君はどう説明しますか?


RYO the SKYWALKER

八幡さん、ちょこっとすいません。今TAKAFIN、黒フィン、アーサー、岩中さんが来てくれまして・・


続けます> う〜ん、なんでしょう。単純に「迫力」がでるのかな、と。声のアタックも強くなりますし、なにより、そのスタイルのJAのアーティストたちがいてたのが大きかったかと


だから必ず「ガナル必要がある」とは思いませんけれども



あの、回答頂いているのは嬉しいんですけど,お見舞いの方を待たせて平気なんですか?


あと、TAKAFINがいるなら、TAKAFINにも「なんでレゲエDJはガナると思いますか?」と聞いて頂いて、その間にクロフィン、アーサー、岩中さんと応対頂いても結構です。で,その後に戻ってきて頂いても結構です。


アーサーいわく「ジャマイカ人ががなってるから」とのことです。逆にジャマイカ人になんでか聞きたい、とも(笑)


・・・、続いてTAKAFINさんどーぞ。



TAKAFINも「そういうもんやと思ってたから」とのこと。「なのでここまでくるのに時間がかかりました」と言ってます。


・・・、えー、ゲストの皆さん、ありがとうございます。突き抜けた回答に感謝します。時間が惜しいので戻ります。ゲストの皆さんはしばらく待っていて下さい。


戻って、RYO君の「ジャマイカのアーティストたちがいてた=存在してた」ですが、NG HEADとは別に当然ジャマイカのアーティストの声は意識されていた、いる、ということですよね? その声に惹かれてDJを目指した部分もありますか?


ですね。やっぱりBUJU BANTONが大好きだったので、その存在はでかいです。他にもADMIRAL BAILEY、JR.DEMUS、NICO DEMUS、JIGSY KINGなどなどですね。「昔はシンガー以外みんなガナリと言ってもいいぐらいだ」と後ろのみんなも言ってますね。


えー、後ろの皆さんも突き抜けた回答には感謝しています。無視して、で、ジャマイカのアーティストと言うか、ジャマイカの人達って元々にして地声が太くて強い、それがダンスホールのタフな音との相性が良いとも思っていて、またそれに合わせてタフな音も作られていると思っていますが(続く)


ですねですね



日本人としてそれを追いかける理由は愛情と情熱と想像しますが、それを続けてきた現在に、自分が理想とした声には辿り着けていると考えていますか? 


いやー。どうでしょうか。ジャマイカのアーティストにしても、結構普段の声からあのままの人が多いので、自分はやはり、「歌う用の声」である以上、自分の理想とは違うと思います。そもそもから、このジャンル自体が日本で未発達のとこから、リスナーと一緒に確立していってるつもりで、(続く)


言い方難しいんですが、自分のスタイルも、(先ほどお金払って観てもらってる、と言ったくせに、なんですが)、どんどん進化させていく過程自体もおもしろがってもらえれば、と(特に初期は)思ってやってきました。(続く)


なので未完成な自覚がありながらプロとしてお金を頂くことは矛盾があったのですが、ジャンル自体が(日本で)発達途中(というか俺たちで創っていくぞ的な)ということで自分の中で納得させてきたところはあります。


(みんな帰られました。すいません ^^ 集中します。)



ああ、帰られたのですね。逆になんかスイマセン。



戻って、現在がその「発達途中」な過程にあるとして、またその中で、この twitterのフォロー数も一つの例ですが、シーンを代表するアイコンとして立たれている中で、日本の中でレゲエが今後にどう発展して、どういう立ち位置になることを理想としていますか?


やはり今思うのは、どこまでいっても「雑草」(ストリート)的な音楽だなあ、ということです。その中からチャートのメインストリームに届かせることは大事ですが、もっと「褒められたことではないけど大事な部分」がこの音楽の魅力のひとつだと思うので、自分はどちらも大切にしたいです。で、


今まではその部分がネックになってたと思うんですが、最近の日本の状況を見ても、この「雑草」がそのままメインストリームになれるというか、状況自体のほうがどんどんこっちに降りてきているような気がしてます。このツイッターやネットの進化もそうですが、


(今、表の方に書き込んじゃいました;削除しました。webのDMめっちゃ読みくいですねw)


w 確かに読み辛い。RYO君の方からtwitter側にお伝え願います。



昔からレゲエ/ダンスホールは「未来的」な音楽だとも思っていたのがどんどんどんどん確信に変わってるかんじです。草の根的な情報に気づかせてくれるツールとしても、日本でのレゲエの存在はますます大きく、重要になると思っています。(続く)


それは今までの音楽にない、本場のジャマイカでのレゲエの立ち位置にも近づける、ということだと思います。それこそが目指してたものでもありますし。


ああ、なんか色々と困らせて引き出そうとしていた回答が出ちゃいました。ええ、今回はポリープ手術もあったので「声」の話は有りつつも、現状の日本のシーンにおいて、トップ・アーティストでもあるRYO君がシーンの未来をどうイメージしているのかを聞いてみたかったんです。


まあw



で、「草の根的な情報に気づかせてくれるツール」としてレゲエは、自分も今後はとっても有効なものと考えていて、自分もそれを日本のレゲエに期待していたりもします。以前に比べて、状況じたいが寄って来ている感じもありますよね。


もう少しだけ別のコトを聞いていいですか? ええ、ともだちのフリしていますけど、ちゃんと話したこともなかったので。


なるほどです。「現場ありき」というところが、時代に逆行してるようで、実は反対に必要な部分を浮き彫りにしていると思います。もちろんです! なんでも聞いてください


スゴい荒っぽい質問ですけど、結局RYO君にとってレゲエ、レゲエを通じて学んだコトって何ですか?


RYO the SKYWALKER

「精神的なタフさ」と「アイデンティティー」、だと思います。やっぱり音楽から入って、 その内容をたどっていくと、背景のジャマイカの歴史にも触れて、奴隷時代のことだったり、独立した(が自立できてない)現状も決してすべてがいいわけでも ないですし、向こうにいってみてタフになりました。(続く)


で、そこからさらに突き詰めていくと、それまで考えたこともなかった、じゃあ「日本人としての自分のアイデンティティー」ってなんだ?、というところにぶつかって、そこでさらにいくとまた「日本でレゲエをやる」ことが矛盾に思えてきたり; (続く)


そこでまた日本古来の「神仏習合」や「八百万の神」という考え方に助けられた気になったり(笑) さっきの話とは違う矛盾ですよね。でもレゲエに触れてそういうことを深く考えなければ、と思うようになったことは確かです。


確かに、異国のカルチャーと触れることで逆に自国のカルチャーと自らのアイデンティーを知る、またそれによって互いの「違い」や共通点を理解し合うことにつながる場合もあると思います。


で、ゴメンなさい。一つだけ戻らせて下さい。このやりとりの前の「『現場ありき』というところが、時代に逆行してるようで、実は反対に必要な部分を浮き彫りにしていると思います」をもう少し説明下さい。


ジャマイカに行って学んだことのひとつには「顔を合わせて会うことの大事さ」があって、 JAのやつってすぐぶらっと「通りすがり(pass through)」するじゃないですか。スタジオでも人んちでも。今はなんでも便利になって、連絡自体はすぐできちゃうけど、あれは大事だなーって、


そのかんじを他の国、文化においても伝えてくれるのが「ダンスホール」という社交場なんじゃないかな、と思います。その、同じ場所に一緒にいて楽しむ空気(Vibes)の大事さを、未来の未来になっても気づかせてくれるんじゃないかな、 と。(う〜ん、言葉足りてますかね;)(続、


もう少し続けて下さい。



一方で、もともとレゲエは「そのコミュニティーの内輪ウケ」だと思うんですが、さっきも言った、ツイッターやネットの進化、普及によって、その「内輪ウケ」が場所を問わなくなったと思うんです (八幡さんすいません、続きますが、診察に呼ばれてしまったので20分以内で戻ります;;)


了解です。ごめんなさい、もう三時間だ。戻られたらもうそんなに時間取られません。待機します。


そのおかげで、国や場所を超えて同じ話題や同じ考え方を共有した上で、「ダンス」に集まって「顔を合わせる」、といったこともできるようになってきていると思います。(今まで通りの”地域の社交場”ももちろん存在し続けると思いますが)


(時間は全然大丈夫です! ^^ すいません)


(今の回答も大丈夫ですかね ^^; まとまらなくなってきたw)


全然問題無いです、言わんとすることは伝わります。


人と人が顔を合わせる、コミュニティーの「社交の場」としてもレゲエのダンスの現場は存在しているわけですが、その人と人を結びつけるものがレゲエという音楽だけではなく、そのレゲエの「内輪ウケ」的な性質である、と。(続く)


でも、その「内輪ウケ」な性質こそが同じ場所に一緒にいて人と人が楽しめる空気(Vibes)を生む理由でもある、と。で、SNS等の発達によって、その「内輪ウケ」は国や場所を超えて伝わり、よく多くの人々で共有できるようになった、と。(続く)


「内輪」が拡大していて、その中で人と人が出会う機会も増えている、と。ジャマイカで学んだ大切さ=人と人が顔を合わせて会うことも増えている、と。レゲエのそうしたカルチャーとの出会いを通じてそれを気付く人は今後も増えていくだろう、と。


ですね。そこで「パトワ」が共通言語になっているのも、その思想の核があくまでもジャマイカにある、というところに拍車をかけていると思います。(もともと奴隷たちが主人に気付かれないように、隠語から発生しているという背景も、そういうツールとしてのレゲエに今現在でもピタリくるというか)


なるほど。だとすれば、もしそれが仮に実現されている流れにあるならば、逆から見れば、ジャマイカを核としつつも、日本人アーティストが同じその「内輪」に居れば、ジャマイカや世界へと進出しやすくもなるとも言えると思うのですが、どうでしょうか?


あると思います。日本人には言葉の壁も厚いですが、昔とは違って情報量もスゴいですし、 若くしてジャマイカに飛び込むこともできれば、その壁を乗り越えるアーティストはもっと出てくると思います。


と言うか、先程説明頂いた様な感覚をRYO君が持たれているのなら、それをRYO君自身にも期待したくもなります。勿論、軽はずみなコトを言っているわけではなく。


自分はなかなかそこまでパトワでリリックを書ききれなくて、日本語でできることをやっていますが、いつかは挑戦したいと思っています。


DIPLO × RYO the SKYWALKER

以前にDIPLOがRYO君の連絡先を聞いて来た時も「あの声はダンスホールだから」「意味は分からないけど、言葉のリズム感がそうだから」と説明してくれました。DIPLOが何でRYO君を発見したのかは知りませんが、既にRYO君は日本以外の「内輪」から共有されている存在だと言えます。


マジすか!それ嬉しいです。(<DIPLO) パトワで書くことを挑戦するのも、何年DJやってんだよって話なんですが、日本での作業に頭がいっぱいで追われちゃってるのも確かです。


DIPLO × RYO the SKYWALKER

勿論、バトワの壁はありますけど、ジャマイカに限らず、現在は世界各地で自国の言葉で世界の「内輪」の中で支持されているアーティストはたくさん出て来ていますので、そうした活躍にも期待してもいます。


そうですね。それこそ「日本語が使える」ことがオリジナリティーにできればもっとやれるんでしょうが…。 一度、Red Roseプロデュースで、フランスのレゲエDJ "Lord Kossity"とギャルチューンをパトワで書いて録ったことはありました。リリースしたかどうかは謎ですが。


ジャマイカを意識して、日本でポリープを、しかも2個作る程に切磋琢磨して「ガナる」声を作り上げてきて、その声が世界の「内輪」から支持される可能性があるのなら、世界でも活躍することを期待しています。


その辺もっとがんばります。



少し矛盾しているかもしれないですけど、ジャマイカの人達が自国の内輪言葉で世界に出て行くのも、自らのアイデンティーを自覚してレペゼンもしていると思うんです。その作法は僕は好きなんですけど、世界に共有出来る「日本語のレゲエ」で挑戦するのも個人的には期待もします。


なるほど、そうですよね。今でも日本語の中にもパトワのワード自体は結構入ってますし、ミックスしていくのも当面は鍵になるかもしれませんね。レゲエというフィールドで日本語をレペゼンしていければ。


ジャマイカのいいところを基本軸に(悪いところ、暴力、GUNなどは真似せずに)、世界各国からそれぞれのいいところを出して参加してもらえれば、よりGLOBAL MUSICとして確立できるような気がします。


そうですね。あと、言葉も理解できないジャマイカの「ガナる」アーティストの声が世界を惹き付けるように、例え言葉の壁は存在してもRYO君の「ガナる」声が世界に届いて、DIPLOのように惹かれることが増えることを期待します。


と、なんか色々と生意気なコトを言って勝手にスイマセン。で、既に4時間以上経過です。正直、ココまで真面目な会話になる想像していませんでした。(続く)


色々と失礼があった部分は申し訳ありません。勝手な質問にしっかりと回答頂いたこと大変感謝しています。


いえいえ、自分でも考えに整理がついて、とても勉強になっています ^^



で、療養を経て、今後の早期復帰を期待していますが、今後の予定と豊富等ありましたら、教えて下さい。


RYO the SKYWALKER

今年はがんばって自分のフルアルバムを作りたいと思っています。復帰後の声も、少し変化 があるかも知れませんが、いい方向に変化するように願いつつ、それを最大限活かしてがんばります。


曲単位ではパトワのリリックも挑戦したいですが、まずは 日本のみんなにもっとガツーンと来てもらえるようなうたを書いて、「レゲエ」を伝えれれば、と思っています。(自分がセレクターだった時代には日本のMCもパトワ全盛期で、日本語で伝えたい!と思ってDJになったという経緯も思い出しつつ、です。状況はその頃とはまた変わっていますが)


ああ、そうした経緯もあったんですね。失礼しました&よくわかりました。で、本日はホントにありがとうこざいました。療養中に無理言ってスイマセンでした。お付き合い頂けたことに深く感謝します!



文責:八幡浩司(@24x7 RECORDS)&
RYO the SKYWALKER(@RYOtheSKYWALKER

協力: BUSH HUNTER MUSIC
www.bushhunter.jp


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