BERES HAMMOND / ベレス・ハモンド

1955年ジャマイカ出身。1972年に初レコーディング。1975年に当時のジャマイカを代表する人気バンド、ZAPPOWのリード・ヴォーカルとして加入、ソロ・シンガーと並行して79年まで在籍。

76年にソロ・デビュー・アルバム『SOUL REGGAE』リリース。タイトル通りにソウル、R&Bに傾倒したアルバムでレゲエ・シンガーとしてよりもジャマイカのソウル・シンガーとして人気に。「One Step A Head」「I’m In Love」等のバラードでブレイク。80年『LET’S MAKE A SONG』、81年『RED LIGHT』と引き続きソウル・マナーなアルバムをリリースしてその地位を確立。同時期にはPAM HALL他とTUESDAYS CHILDRENを結成するも、そのハーモニー・グループとしてはリリースは無し。

85年には自身のレーベル〈HARMONY HOUSE〉を設立。『MAKE A SONG』をリリース、「Groovy Little Thing」「What A One Dance Can Do」が大ヒット。しかし、87年に自宅に強盗が入ったことをきっかけにニューヨークへと移住。ニューヨークで『HAVE A NICE WEEKEND』制作＆リリース、またMAXI PRIESTとの「How Can We Ease The Pain」が世界的にヒット。

80年代末にはジャマイカに帰還。「Putting Up Resistance」の大ヒットを皮切りにヒットを連発。「Step A Side」「Strange」、〈PENTHOUSE〉から「Tempted To Touch」、〈XTERMANATOR〉からの「Full Attention」等当時のトップ・レーベルから続々とヒットを放ち、レゲエ・シンガーとして絶大な支持を獲得。94年にはメジャー進出、〈ELEKTRA〉から「No Disturb Sign」他を収録した『IN CONTROL』をリリースして世界進出を果たす。

その後にVP RECORDSと契約。96年『LOVE FROM A DISTANCE』（「Love From A Distance」「Sweet Lies」他収録）、98年『A DAY IN THE LIFE』（「Can You Play Some More Feat. BUJU BANTON」「Sweet Lies」他収録）、2001年『MUSIC IS LIFE』（「Rock Away」「Dance 4 Me Feat. WYCLEF JEAN」他収録）、04年『LOVE HAS NO BOUNDARIES』（「Good Old Dancehall Vibes」「Thanks Fe Mi Pride And Joy」他収録）、『A MOMENT IN TIME』（「I Feel Good」「I Surrender」他収録）等ヒット曲＆ヒット作を継続してリリース。ジャマイカを代表するシンガーとしての絶対的な人気と地位を確立。

12年『ONE LOVE, ONE LIFE』（「One Love, One Life」「Can’t Waste No Time」他収録）、18年『NEVER ENDING』（「I’m Alive」「My Kinda Girl」他収録）をリリース。

その独特の「しゃがれ声」、哀切歌唱による美メロなラヴ・ソングとコンシャスなメッセージ・ソングは「ジャマイカのソウル（魂）」。世代を超えて世界で愛される名シンガー。