TENOR SAW

WAKE THE TOWN – TRIBUTE TO TENOR SAW
- RELEASE DATE
- 2025/05/23
- LABEL
- SKENGDON / 17 NORTH PARADE / VP RECORDS
- CATALOG
- 配信 : VP4262.6
SKENGDON x VP RECORDS
TENOR SAW『WAKE THE TOWN』
配信限定・最新リマスター再発!!
SKENGDON x VP RECORDS ー。80年代デジタル・レゲエ&ダンスホール期を代表する名レーベル〈SKENGDON〉の音源をVP RECORDSから再発するプロジェクトがスタート。
TENOR SAW『WAKE THE TOWN』は1989年に〈SKENGDON〉で制作、VP RECORDSからリリースされた作品。
TENOR SAWは「アウト・オブ・キー」、80年代当時に流行した意図的に曲のメロディーのキーを外して歌うスタイル、その浮遊感のある独特な歌唱スタイルで圧倒的な人気を獲得、「Ring The Alarm」「Lots Of Sign」「Fever」「Pumpkin Belly」「Roll Call」他、1984年から僅か4年間の間に幾多の名曲、大ヒット、現在にも受け継がれているクラシックを放ち、1988年に若干22歳で亡くなったダンスホール・スター。
『WAKE THE TOWN』は、そのTENOR SAWへの追悼企画としてSUGAR MINOTTと〈SKENGDON〉のKENNETH BLACKによってプロデュースされた音源でコンパイルされた編集作。
今回は配信限定での再発。最新リマスター。「Dance Hall Feeling」「Hi Power Sound」、表題曲「Wake The Town」他、オリジナル・リリースの全10曲に収録されている「Peace And Love」のDUBヴァージョン、「Peace Dub」を追加した全11曲。
01. Dance Hall Feeling
02. High Power Sound
03. Kiss An Angel
04. Peace And Love
05. Bad Bwoy
06. Wake The Town
07. Message To All Beginners
08. Wrong Going On
09. Cool And Loving
10. Cool Dub
11. Peace Dub
PRODUCER : SKENGDON
EXECUTIVE PRODUCER : DIAMOND MUSIC
Backed By: ROOTS RADICS
ERROL “FLABBA” HOLT (Ba) / STYLE SCOTT (Dr)
DWIGHT PICKNEY (Gu) / ERIC “BINGY BUNNY” LAMONT (Gu)
WYCLIF “STEELY” JOHNSON (KB)
Backing Vocal : SUGAR MINOTT
Engineer : BUNNY TOM TOM
YouTube LINK
配信 LINK

〈SKENGDON〉ー。1985年にKENNETH BLACKがマイアミで設立したレーベル。同年を起点としたシーンのデジタル変換期を代表&象徴するレーベル。
KENNETH BLACKはマイアミにスタジオを設立。そのSKDスタジオはレコーディングだけではなく、アーティストのライヴ・リハーサル用としても、またライヴ&サウンド・システムによるダンスの会場としても使用され、マイアミ在住のアーティストだけではなくジャマイカ、ニューヨーク他からのアーティストとのリンクを生み、〈SKENGDON〉の制作に結びついた。当時からマイアミに在住していたINNER CIRCLEも同スタジオをライヴ・リハーサルに使用し、ROGER LEWIS他のメンバーも〈SKENGDON〉の制作に参加していくことになった。
〈SKENGDON〉はジャマイカとのリンクも強く、そのジャマイカでの制作にはSUGAR MINOTTが深く関係した。SUGAR MINOTTはKENNETH BLACKと〈SKENGDON〉の共同プロデューサーの立場でTENOR SAW、YAMI BOLOをはじめ数多くの制作に携わり、自身も『GHETTO CHILD』他の作品&楽曲を〈SKENGDON〉で制作するなどレーベルの発展に多大に貢献した。
〈SKENGDON〉のジャマイカでの制作にはROOTS RADICSをはじめとするバンド、ミュージシャンが参加し、〈SKENGDON〉は70年代からジャマイカで活動するBUNNY TOM TOM(CRUCIAL BUNNY)をメインに、SOLJIE HAMILTON他のエンジニアも制作に参加した。
〈SKENGDON〉を支えたもう一人の重要人物はDANNY DREAD。85年にジャマイカで結成されたサウンド、STEREO MARSの中心人物。KENNETH BLACKはSTERO MARSをDANNY DREADと共に運営し、デジタル・ダンスホール期に適応したサウンドとして一気に人気を集めたSTERO MARSを〈SKENGDON〉の発信拠点としてジャマイカでの成功に結びつけ、シーンの中核へと躍り出た。
DANNY DREADはSTERO MARSでの活動を通じてファンのニーズを察知する感覚に優れ、〈SKENGDON〉でもプロデューサーとして制作に携わった。その最大の功績は当時のシーンの頂点に立っていたSUPER CATとの強固な関係によって「Vinyard Party」「Wild Apache」他の大ヒット曲、アルバム「BOOPS!』とSUPER CATの代表曲&代表作を〈SKENGDON〉で制作したことと、さらにSUPER CATと人気を競ったNICODEMUS「Mr. Fabulous」「Suzy Wong」、アルバム『NUFF RESPECT』他も〈SKENGDON〉で制作している。
〈SKENGDON〉はそれ以外にもGREGORY ISAACS、JUNIOR DELGADO、AL CAMPBEL、JOHNNY OSBOURNE、ECHO MINOTT、FRANKIE PAUL、COCOA TEA、PAPA SAN、CUTTY RANKS他の数多くのヒットを量産、ジャマイカではSONIC SOUNDSから、また、インディペンデントな女性レゲエA&Rとして知られるMAXINE STOWEの協力も受けてHEARTBEAT他のUSレーベルを通じて作品を世界に届けた。その活動は80年代後半には終了しており短期的ではあったが、現在もその数多くの名曲によって80年代後半のデジタル期を代表&象徴するレーベルとして広く知られている。