RICHIE SPICE / リッチー・スパイス

本名: RICHELL BONNER。レゲエ・シンガー＆スターのPLIERS、SPANNER BANNERは実兄弟。

デビュー・シングルは94年「Killing A Sound」、〈TUFF GONG〉配下の〈56 HOPE ROAD〉からリリース。SPANNER BANNERがRITA MARLEYのツアー＆制作に参加、CLIVE HUNTがRITA MARLEYのプロデュース＆制作に参加していたことをきっかけにCLIVE HUNTプロデュースでリリースした「Shine」で注目を集め、96年にデビュー・アルバム『OUT OF THE BLUE』をフランスのHIBISCUS RECORDSからリリース。99年に『LIVING AIN’T EASY』を実兄弟で設立した〈BONNER PRODUCTIONS〉からリリース。「Land Of Jamaica」他ヒット曲を収録した同作はタイトルを『UNIVERSAL』に変えて同年にISLAND RECORDSから世界発売される。

2000年代に『LIVING AIN’T EASY / UNIVERSAL』に収録されていた「Earth A Run Red」が ”遅れて” 大ヒット、同時期にレーベル〈5TH ELEMENT〉の元で、CHUCK FENDER / ANTHONY CRUZ他と「5TH ELEMENT CREW」として活動、RICHIE SPICEも「Marijuana」他のヒットを同レーベルからリリースするなど、各自がヒットをリリースして大きな注目を集める。現在にトップ・スターとして活躍しているETANAも同レーベル出身で、RICHIE SPICEのコーラスとして参加していたツアー中に制作した「Wrong Address」がデビュー＆ブレイクのきっかけ。

05年に同レーベルからリリースされたRICHIE SPICE『SPICE IN YOUR LIFE』は大ヒット、翌年にはVP RECORDSから世界に向けて再リリース、国内盤もビクターよりリリース、同年には初来日ツアーも実施している。

以降、現在まで、その「ななななな〜」な脱力系とも呼べる特徴的な歌唱スタイル、GREGORY ISAACSのソレを受け継ぐクールでタフなジャマイカな歌声で、ラスタとしてのコンシャス、啓蒙、社会的なメッセージ曲からラヴ・ソングまで幅広いテーマで「Youth Dem Cold」「Groovin My Eye」「Brown Skin」「That Ghetto Girl」他数多くのヒットを放ち、世界各地をツアー、特にヨーロッパ各国では高い人気を集め続けている。

アルバムも各国・各レーベルからコンスタントにリリース、VP RECORDSからも07年『IN THE STREETS TO AFRICA』、08年『GIDEON BOOTS』、11年『BOOK OF JOB』をリリース。20年にはVP RECORDSからは久々となる新作『TOGETHER WE STAND』をリリース予定。