FRANKIE PAUL

SIZZLING
- RELEASE DATE
- 2025/07/04
- LABEL
- SKENGDON / 17 NORTH PARADE / VP RECORDS
- CATALOG
- 配信 : VP4264.6
SKENGDON x VP RECORDS
FRANKIE PAUL『SIZZLING』
配信限定・最新リマスター再発!!
SKENGDON x VP RECORDS ー。80年代デジタル・レゲエ&ダンスホール期を代表する名レーベル〈SKENGDON〉の音源をVP RECORDSから再発するプロジェクトが始動中。
FRANKIE PAUL『SIZZLING』は1988年に〈SKENGDON〉で制作&リリース、1992年にはVP RECORDSからもリリースされた作品。
KENNETH BLACKがマイアミで設立、ジャマイカとの強力なコネクションと共に活動した〈SKENGDON〉らしく、マイアミからはROGER LEWIS他のINNER CIRCLEが、ジャマイカからはWYCLIF “STEELY” JOHNSON、CLEVELAND “CLEVIE” BROWNE、DALTON BROWN、JACKIE MITTOOが制作参加、ミックスは〈SKENGDON〉専属エンジニアのBUNNY TOM TOMが実施。
85年以降のシーンのデジタル革命期にライヴ&デジタルを融合して制作されたダンスホール・アルバム。
当時に人気絶頂にあり、数多くのレーベルからリリースを量産されていたシンガー、FRANKIE PAULの作品の中でも評価&人気の高い作品。「Only You」、AL CAMPBELLも参加した「Can’t Live Without You」のラヴァーズから、「Raggamuffin Soldier」「Gunshot」、当時に7インチでもリリースされて「日本(のツアー)からジャマイカに帰ったら若者達がクラックをやってやがった」のリリックが日本でも話題となった反ドラッグな啓蒙&メッセージ・チューン「No Sizzling」他、ハードでリアルなダンスホール・チューンまで混在した作品。
80年代ダンスホールを代表する名シンガーであるFRANKIE PAULと80年代末のダンスホールの魅力と熱量が確認できる好盤。
最新リマスター。配信限定再発。
01. Only You
02. Can’t Live Without You
03. Hang On For Life
04. One People
05. Settle Down
06. Ragamuffin Soldier
07. You See We
08. Give Thanks And Praise
09. Gunshot
10. No Sizzling
Producer : SKENGDON
Executive Producers : Kenneth Black / Maxine Stone
Musicians :
Cleveland “Clevie” Browne (Dr) / Dalton Browne (Gu)
Inner Circle Band / Wyclif “Steely” Johnson (KB & Riddim Section)
Jackie Mittoo (KB)
Harmony & Vocal : Al Campbell (02 – Can’t Live Without You)
Recorded & Mixed : SKD Recording Studio
Engineer : Oswald Palmer, Bunny Tom Tom
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配信 LINK

〈SKENGDON〉ー。1985年にKENNETH BLACKがマイアミで設立したレーベル。同年を起点としたシーンのデジタル変換期を代表&象徴するレーベル。
KENNETH BLACKはマイアミにスタジオを設立。そのSKDスタジオはレコーディングだけではなく、アーティストのライヴ・リハーサル用としても、またライヴ&サウンド・システムによるダンスの会場としても使用され、マイアミ在住のアーティストだけではなくジャマイカ、ニューヨーク他からのアーティストとのリンクを生み、〈SKENGDON〉の制作に結びついた。当時からマイアミに在住していたINNER CIRCLEも同スタジオをライヴ・リハーサルに使用し、ROGER LEWIS他のメンバーも〈SKENGDON〉の制作に参加していくことになった。
〈SKENGDON〉はジャマイカとのリンクも強く、そのジャマイカでの制作にはSUGAR MINOTTが深く関係した。SUGAR MINOTTはKENNETH BLACKと〈SKENGDON〉の共同プロデューサーの立場でTENOR SAW、YAMI BOLOをはじめ数多くの制作に携わり、自身も『GHETTO CHILD』他の作品&楽曲を〈SKENGDON〉で制作するなどレーベルの発展に多大に貢献した。
〈SKENGDON〉のジャマイカでの制作にはROOTS RADICSをはじめとするバンド、ミュージシャンが参加し、〈SKENGDON〉は70年代からジャマイカで活動するBUNNY TOM TOM(CRUCIAL BUNNY)をメインに、SOLJIE HAMILTON他のエンジニアも制作に参加した。
〈SKENGDON〉を支えたもう一人の重要人物はDANNY DREAD。85年にジャマイカで結成されたサウンド、STEREO MARSの中心人物。KENNETH BLACKはSTERO MARSをDANNY DREADと共に運営し、デジタル・ダンスホール期に適応したサウンドとして一気に人気を集めたSTERO MARSを〈SKENGDON〉の発信拠点としてジャマイカでの成功に結びつけ、シーンの中核へと躍り出た。
DANNY DREADはSTERO MARSでの活動を通じてファンのニーズを察知する感覚に優れ、〈SKENGDON〉でもプロデューサーとして制作に携わった。その最大の功績は当時のシーンの頂点に立っていたSUPER CATとの強固な関係によって「Vinyard Party」「Wild Apache」他の大ヒット曲、アルバム「BOOPS!』とSUPER CATの代表曲&代表作を〈SKENGDON〉で制作したことと、さらにSUPER CATと人気を競ったNICODEMUS「Mr. Fabulous」「Suzy Wong」、アルバム『NUFF RESPECT』他も〈SKENGDON〉で制作している。
〈SKENGDON〉はそれ以外にもGREGORY ISAACS、JUNIOR DELGADO、AL CAMPBEL、JOHNNY OSBOURNE、ECHO MINOTT、FRANKIE PAUL、COCOA TEA、PAPA SAN、CUTTY RANKS他の数多くのヒットを量産、ジャマイカではSONIC SOUNDSから、また、インディペンデントな女性レゲエA&Rとして知られるMAXINE STOWEの協力も受けてHEARTBEAT他のUSレーベルを通じて作品を世界に届けた。その活動は80年代後半には終了しており短期的ではあったが、現在もその数多くの名曲によって80年代後半のデジタル期を代表&象徴するレーベルとして広く知られている。