SUGAR MINOTT

GHETTO CHILD
- RELEASE DATE
- 2025/06/20
- LABEL
- SKENGDON / 17 NORTH PARADE / VP RECORDS
- CATALOG
- 配信 : VP4266.6
SKENGDON x VP RECORDS
SUGAR MINOTT『GHETTO CHILD』
配信限定・最新リマスター再発!!
SKENGDON x VP RECORDS ー。80年代デジタル・レゲエ&ダンスホール期を代表する名レーベル〈SKENGDON〉の音源をVP RECORDSから再発するプロジェクトが始動中。
SUGAR MINOTT『GHETTO CHILD』は1989年に〈SKENGDON〉で制作、US・HEART BEATからリリースされた作品。
〈SKENGDON〉では重要な役割を果たし、設立者KENNETH BLACKの共同プロデューサー的な立場でTENOR SAW他を録音・制作するなどレーベルの発展に多大な功績を残したSUGAR MINOTTの〈SKENGDON〉からの唯一のアルバム。
SUGAR MINOTT自らがプロデュース、マイアミのSKD=〈SKENGDON〉のスタジオでABBASHANTE BANDと共に制作、録音&ミックスは〈SKENGDON〉の専属エンジニアのBUNNY TOM TOMが実施。
ルーツ・ロック、ダンスホール、ラヴァーズ・ロックとスタイルに振り幅を持ち、その全てで大きな成功を収めているSUGAR MINOTTだが、『GHETTO CHILD』はルーツ・ロックとダンスホールを融合、重厚な生演奏にTOM & JERRYのホーン・セクションとシンセサイザーを取り入れて80年代後期らしいよりモダンなスタイルを追求した作品として知られている作品。
各楽曲だけではなく、ジャマイカのゲットーの嘆きを歌ったタイトル曲「Ghetto Child」「Danger Zone」、ラスタ・アンセムでルーツ・ロックの「Dreadlocks Chalice」から「Nowadays Girl」「Blessed Be The Tithes」のダンスホールまで収録曲のテーマとスタイルが様々なのは当時にSUGAR MINOTTが幅広いファン層から支持されていたことと、ジャマイカを代表するトップ・スターとしてアルバムがUSからリリースされることを意識しているとされている。80年代から来日し、日本にジャマイカのレゲエとダンスホールの魅力を伝えたことでも知られるSUGAR MINOTTは日本以外でもそれ以前からUSやヨーロッパへのレゲエとダンスホールの伝道に貢献し、多大な功績を残しているが、本作はそうしたSUGAR MINOTTが当時の世界へと向けて制作されたアルバムとして評価されている。
最新リマスター。配信限定再発。
同作のDUBアルバム『GHETTO DUB』も6月27日配信。
01. This Is Reggae
02. Dreadlocks Chalice
03. Danger Zone
04. Ghetto Child
05. Material World
06. Cool And Easy
07. Another Man’s Girl
08. Sweet Jesus
09. Nowadays Girl
10. Blessed Be The Tithes
Producer : Sugar Minott For SKENGDON
Executive Producers : Kenneth Black / Maxine Stone
Backed By : Abbashante Band
Kenneth Gordon (Ba) / Marcus Smith (Dr)
Simon Rochester (Gu) / Earl Fitzsimmonds (KB)
Horns : Tom & Jerry (Kevin Bachelor & Gerald Johnson)
Arranged By : Sugar Minott
Recorded & Mixed : SKD Recording Studio
Engineer : Bunny Tom Tom
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配信 LINK

〈SKENGDON〉ー。1985年にKENNETH BLACKがマイアミで設立したレーベル。同年を起点としたシーンのデジタル変換期を代表&象徴するレーベル。
KENNETH BLACKはマイアミにスタジオを設立。そのSKDスタジオはレコーディングだけではなく、アーティストのライヴ・リハーサル用としても、またライヴ&サウンド・システムによるダンスの会場としても使用され、マイアミ在住のアーティストだけではなくジャマイカ、ニューヨーク他からのアーティストとのリンクを生み、〈SKENGDON〉の制作に結びついた。当時からマイアミに在住していたINNER CIRCLEも同スタジオをライヴ・リハーサルに使用し、ROGER LEWIS他のメンバーも〈SKENGDON〉の制作に参加していくことになった。
〈SKENGDON〉はジャマイカとのリンクも強く、そのジャマイカでの制作にはSUGAR MINOTTが深く関係した。SUGAR MINOTTはKENNETH BLACKと〈SKENGDON〉の共同プロデューサーの立場でTENOR SAW、YAMI BOLOをはじめ数多くの制作に携わり、自身も『GHETTO CHILD』他の作品&楽曲を〈SKENGDON〉で制作するなどレーベルの発展に多大に貢献した。
〈SKENGDON〉のジャマイカでの制作にはROOTS RADICSをはじめとするバンド、ミュージシャンが参加し、〈SKENGDON〉は70年代からジャマイカで活動するBUNNY TOM TOM(CRUCIAL BUNNY)をメインに、SOLJIE HAMILTON他のエンジニアも制作に参加した。
〈SKENGDON〉を支えたもう一人の重要人物はDANNY DREAD。85年にジャマイカで結成されたサウンド、STEREO MARSの中心人物。KENNETH BLACKはSTERO MARSをDANNY DREADと共に運営し、デジタル・ダンスホール期に適応したサウンドとして一気に人気を集めたSTERO MARSを〈SKENGDON〉の発信拠点としてジャマイカでの成功に結びつけ、シーンの中核へと躍り出た。
DANNY DREADはSTERO MARSでの活動を通じてファンのニーズを察知する感覚に優れ、〈SKENGDON〉でもプロデューサーとして制作に携わった。その最大の功績は当時のシーンの頂点に立っていたSUPER CATとの強固な関係によって「Vinyard Party」「Wild Apache」他の大ヒット曲、アルバム「BOOPS!』とSUPER CATの代表曲&代表作を〈SKENGDON〉で制作したことと、さらにSUPER CATと人気を競ったNICODEMUS「Mr. Fabulous」「Suzy Wong」、アルバム『NUFF RESPECT』他も〈SKENGDON〉で制作している。
〈SKENGDON〉はそれ以外にもGREGORY ISAACS、JUNIOR DELGADO、AL CAMPBEL、JOHNNY OSBOURNE、ECHO MINOTT、FRANKIE PAUL、COCOA TEA、PAPA SAN、CUTTY RANKS他の数多くのヒットを量産、ジャマイカではSONIC SOUNDSから、また、インディペンデントな女性レゲエA&Rとして知られるMAXINE STOWEの協力も受けてHEARTBEAT他のUSレーベルを通じて作品を世界に届けた。その活動は80年代後半には終了しており短期的ではあったが、現在もその数多くの名曲によって80年代後半のデジタル期を代表&象徴するレーベルとして広く知られている。