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 えー、BUSY SIGNALのところでもちょこっと「JUST MY IMAGINATION」してるのですけど、もう一ついっとこ。今回はBUGLEの話。

 まっ、BUGLEと言いますと、『REGGAE GOLD 2008』にSERANIとの「Doh」と、単体でも「Journey」が収録されていて、現在のダンスホール・シーンで最も勢いに乗っているアーティストの一人とも言える存在のハズ。今年の「横浜レゲエ祭2008」にMIGHTY CROWNがBUGLEをこの「シークレット」でワン・ショーのためだけに呼んだのも、そうした最新シーンの「旬」を届けたかったから。

 で、このBUGLEは、突然シーンにドーンと登場して来たイメージもありますけど、実は結構な苦労人。ホントの年齢は知らんですけど、めちゃ若いわけでは無いと思います。

 今回の「横浜レゲエ祭」なんですけど、実はBUGLEのショーの時だけ、ステージ脇から観せてもらいました。別にウチとか、VP RECORDSとかのウチのクライアント関連のアーティストってわけではないですけど、知り合いでもあったので、近くで観て応援したかった感じ。まっ、慣れない日本人相手だったし、まだコア・マッシヴ向けな感もあるので、「悪戦苦闘して頑張ってんなー」と観戦して、ステージを終えて、汗だくでステージ裏に下がってきたころで、声を掛けてみた感じ。

 BUGLEと初めて会った時のコトは自分自身は覚えていません。でも、04年のMIGHTY CROWNによるELEPHANT MANの初来日の時に、大勢居た来日メンバーの中で、一人だけ自分を見つけてニコニコと近づいて来て「久し振り!」って言って来た奴がいたんですけど、それがBUGLEだった。

 BUGLEは、ROUND HEADと共にELEPHANT MANのサイドMCとしてツアーに参加、来日していたのです。それまでそのポジションはKIP RICHが担当していて、来日前には「KIPRICHも来るな」と思ってたんですけど、KIPRICHも「Telephone Ting」とか何やらで勝ち上がる直前だったりしてて、その時にはそのポジションを抜けていたんです。で、来日前に「KIPRICHは来ない。別の人が来る」って聞いて、「なんだー」とガッカリしたのが正直なところ。

 で、そうやって一方的にBUGLEから挨拶されても「アンタ誰?」な感じだったので、こちらがボカーンとしてたら、少し残念そうに「俺だよ、ほら、FREDDIEのところで会ってるでしょ? コージでしょ?」と言われて、「FREDDIEって、〈BIG SHIP〉のFREDDIE McGREGOR?、そこで会ったっけ?」って言ったら、「そうだよ、〈BIG SHIP〉にお前が来た時に、俺もFREDDIEと一緒に居たんだよ。覚えてないかい?」って言われて、「ゴメン、ちっとも覚えてなかったよ」とチトしょっぱい出会いに・・。横に居たROUND HEADにまで「俺さ、コイツと一緒に昔〈BIG SHIP〉でスカのリディムで曲を撮ったんたぜ」と言ってくれるけど、確かに言う通りなんだけど、BUGLEのコトは思い出せない。せっかく日本に来て、そうやって覚えていてくれたのになんとも申し訳気分に・・・。

 でも、それをきっかけにツアー中とか、ちょくちょくと会話したりして、なんか少し仲良くなっていた。特にツアー中に、ELEPHANT MANを中心に「わーい、わーい」と修学旅行みたいな大騒ぎがあって、こちらが隅っこで「やれやれ」と思っていると、BUGLEはこちらを見て「分かるよ、大変だろ?」と言わんばかりにニヤリと笑ってくれてたりして、なんか意志の疎通を取ったりしてた。ツアー・メンバーの中では、一番話せる関係にあったのがBUGLEって感じ。

 「いつかは自分の名前でツアーに出れる様になりたいんだ。ELEPHANT MANともリンクが出来て、こうやってチャンスをもらっているから、こういう経験とかして、ELEPHANT MANみたいに世界で活躍したいんだ」とか言ってた。そんで「そーなると良いねー」とかとりあえず返してた。ただ、その時点では自分にとっては、アーティストとしては、BUGLEよりも一緒に来てたROUND HEADの方が格上だっりもして(ROUND HEADはあのMONSTER SHOCK CREWでもあるし)、なんか順番的にはまだまだかなぁ、と思ってたりしてたかな。

 で、ELEPHANT MANの一行が日本ツアーを終えて、次に向かったのはマイアミ。そこでVP RECORDSの設立25周年記念コンサートがあったから。で、自分もELEPHANT MANとは関係無く、その25周年コンサートに行くことになってたので、BUGLEとは現地の会場でも再会。「で、アララ、また会ったね」と。そんで、そこにはFREDDIE McGREGORも居たから、BUGLEのコトを話したら、「BUGLE?? ああ、うん、グッド・ユーツ、ナイス・ユーツだ」と、いつも通りにホントに覚えてんのか?、なご対応で終了。

 そんで、その時は、自分はマイアミからさらにキングストンに移動することになったんだけど、マイアミの空港に着いたら、またまたELEPHANT MAN一行と遭遇。同じ便。ELEPHANT MANには「なんで俺達に付いてくんだ?」と勝手にガンつけられたけど、こっちがそんな気分。で、そこでまたBUGLEとも遭遇で、たまたま座席も隣になっちゃって、また色々と話したり何なり。

 で、キングストンの空港の荷物が出てくるところで、ELEPHANT MAN一行は全員の荷物が出て揃うのを待ってたけど、自分の荷物は先に出たこともあって、BUGLEに「先に行くね」とか挨拶してたら、「ジャマイカで何か必要なコトがあったらいつでも連絡して」と言われて、「アリガト」と言ってバイバイ。

 この04年の春のキングストンの空港以来、BUGLEとは会うことも連絡取ることも無くて、最初に「Doh」とか色々ヒット曲か出て来た時も、「あのBUGLE?」と分からん感じ。で、今年の「レゲエ祭」にBUGLEが来ると決まった時も、MASTA SIMONとも「ELEPHANT MANのツアーの時に居たんだよね。全然ノー・マークだったよね〜」と笑っちゃう感じ。ええ、知らん間に見事に勝ち上がっていたのでした。

↓写真をクリックすると拡大表示します。 photo REGGAE GOLD 2008 BUGLE & SERANIの「Doh」と、BUGLEの「Journey」と言わずと知れたビッグ・チューン。どちらも『REGGAE GOLD 2008』に収録っす。

 そんで、「レゲエ祭」のステージを終わった後に、ステージ裏で汗フキフキしているBUGLEにこちらから声を掛けたんだけど、その時も正直「覚えているかな?、4年振りだし」と思ったんたけど、BUGLEは目が合うなり、「おー!」と反応してくれてチト嬉しかった。そんで、一緒に来ていたDASECAのCRAIGに、あのELPEPHANT MANとの時のROUND HEADに話す様に「コイツとは〈BIG SHIP〉で、スカのリディムで〜」と説明を始めてくれたのも嬉しかった。

 まっ、以前から知っているのに、全くその才能に気付いてこれなかった自分のアホ加減には相変わらず凹まさせれるけど、BUGLEが厳しく、激しいダンスホール・シーンを生き抜いて、4年前に話していた「夢」に近いコトを実現しているのを確認出来たことはホントに嬉しかった。勝手に「よくここまで勝ち上がって日本に帰ってきたなー」とハグしてしまうほどなんか嬉しく思えた。

 あと、うまく言えないけど、何かこうした「つながり」みたいなもの、レゲエを通じての出会いとか、そこに存在する物語みたいみたいなものにも、レゲエという音楽と同様になんかマジックを感じるし、魅力を感じてしまうことを再確認もした。偶然と言えば偶然なんだけど、なんかそれだけじゃないものを感じたりするんですな。たまーに、「なんでこんなコトしてるんだろ?」とか自分でも思うけんだけど、きっと、なんかうまくは説明出来ないそうしたマジックやら、魅力が続けさせる大きな理由にもなっているんだとも思ったりします。レゲエという音楽だけじゃなくて、それを作ってたり、関わってたりする人達との出会いとか関係にも存在するマジックや魅力も理由なんだと思う。

 今年はずっとなんか疲れることの多かったけど、夏に入るちょっと前に一気に回復していった。疲れることの原因すらも前向きに捉えられるように変わった。それにきっかけも決定的な理由もあったわけじゃないけど、ただやはりレゲエを通じて知り合った様々な人達との何気ない会話とかメールとか、言葉とかで何か救われたからだと思ってる。ココのサイトに送ってくれる知らん人からのなにげない言葉にも結構救われたな。あと、新しい出会いとかも多かった。で、スピリチュアル系は大嫌いだけど、なんか勝手にBUGLEが今夏に来た偶然も、再会を喜び合えたコトも、なんかそうしたコトの大切さを改めて自分に教えてくれるメッセージだったようにも思っている。

 日本から帰国する日にBUGLEから「また会おう」と短いメールをもらった。その「また」がいつになるのか、お互いにどんな感じで会えるのは分かんないけど、そうした楽しみとつながりを持ってやっていけることに深く感謝したいと思う。今日も地球のどっかで、BUGLEとか色々なレゲエで出会った知り合い達がレゲエに携わってアチコチでワサワサしていると思うだけで、なんか力をくれるな。一人一人と「また会う」時に、自分も少しでも成長出来てたら良いな。対等に話せる間柄であったり、リスペクトし合える関係でいれたら良いなと思うし、そう努力しないとな。

 BUGLEだけじゃなくて、全てのレゲエを通じて知り合った人達にも感謝。仲間も、ファミリーも、エネミーもみんなナフ・リスペクト。つなげけてくれたレゲエにも感謝。なんか、日々当たり前と思っているコトや関係が、決してそうじゃ無いんだな、と考えさせられた夏でした。また頑張らんとね。

 そんな感じ。ではでは。

八幡浩司(24×7 RECORDS., INC.)

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